2008年03月19日

ブラックバファロー⇔山田圭介 人生を賭けた壮絶な戦い(後半)

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インディーのお仕事3/13放送分より、ブラックバファローインタビューの内容の続きです。
前半はこちら

*
−鬱病との戦い

「鬱という病気を、6年ぐらい前からですかね、持ってしまって、その苦しさから逃げるために、アルコールに頼って、周りの選手だとか会社だとかに迷惑をかけるような形になってしまって、『一度しっかり、もう絶対大丈夫というところまで治せ、時間はいくらでもやるから』と。

僕の場合は、ストレスから来るものなんですけど、まったく関係のない人間のプライベートな私生活の部分できてたんで、プロレスは本当に大好きで、職業プロレス趣味プロレスみたいな考え方の人間なんで。

欝の症状ってのは、大阪プロレスは土曜日曜にプロレスをしてて、大好きなことをやってる時は、でないんですよね。だから周りの選手スタッフは、本当にギリギリまで気づかなくて、日曜日の興行を終わらせて、家に帰るっていう時から襲われ始めるんですよ。

そういう状態だったんで、本当にどん底の時は、家に帰れなくて帰れなくて、もうお酒を飲んで、酔いきって、ぎりぎり、玄関を開けれなくて、家の前でお酒を飲んで、そんな状態で、目が覚めては飲んでさめては飲んで、土曜日の試合を迎えるっていう、ホントどん底の時は、そんな生活をしてたんで」

そんな時に一人の男が現れた。
タイガースマスクだった。
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*
−タイガースは命の恩人

「僕はそういう状態で、期限のない無期欠場でいる時に、あいつちょうど、みちのくさんの鉄人に出場してた時期で、あいつだけ知らなかったって形だったんですよ。大阪プロレスに土日だけは出るっていう長いシリーズのオフで帰って来た時に、一日だけ使ってうちまで来てくれて。

ものすごく気楽に、気さくに、『ちょっととりあえずメシいきましょうよ。なにやってんすか』みたいな感じでしたね。
『ほんとに、ものすごくつまんなくなりますよね、山田さんいなくなってしまうと、すごくつまんなくなっちゃうし、自分、ほんとたまりませんよ、なにやってんすか』って感じでしたね、あいつの口ぶりは。
『自分、社長に言いますから、山田さん二ヶ月で戻ってくるってもう約束したんで、言いますから、二ヶ月、プロレス好きなんですから、なんも考えんと、練習だけしてください。二ヶ月で帰ってくるって言ってたって僕社長に言いますから』って。もうほんと、明確におぼえてます。そんな感じでした。

そこでやっぱり、ものすごくうれしかったし、ほんと、後輩の年下の人間の前で、ファミレスで、おいおい泣きましたね。
そこまで言ってくれて。ホントに僕、プロレスやめて、田舎帰って新しい次の人生を考えてって準備も始めてましたから。
じゃあまあ、二ヶ月のばすか。そのかわり、ちゃんとやったよってところをタイガースに見せてやって、それは、あいつを嘘つきにしちゃいけないしなって、そっからですね、規則正しい生活っていうか、普通のプロレスラーがやっているトレーニングと、生活のリズムを取り戻せていけたってのは。」

…タイガースが話している雰囲気が、すごくわかるような。週プロのインタビューやハリケーンの告白でこういうことがあったとは、何度か聞いたけど、こうして話を聞くと、その時の様子が見えてくる。

自分は憎まれ役しかできない、反対コーナーに立って、プロレス人生の全てをかけて、タイガースにぶつかった。
ビッグマッチのメインイベントで、自分はタイガースに恩を返したかった。

ハリケーンの映像と、その後の最初の試合の映像が。
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久しぶりの素顔での試合、戸惑いはありながらも、心の中はすっきりしていた。
いまだ今後の行く末ははっきりとしていない。しかし山田の心の中には、常にしっかりしたものがある。

「ラインとして太すぎる言い方になってしまうかもしれないですけど、僕はもう、大阪プロレスのブラックバファローというキャリアで、大阪プロレスを大きくしていく、大阪プロレスをすばらしい団体にしていく、流れ流れの中で判断していく、もう15年やってますからね」
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…こん時の笑顔が、なんかいい。

「そういう、大阪プロレスのためになる、お客さんを喜ばせるためには、面白いなと思う時は何かしかける、もちろん、その仕掛け時ってのは慎重に考えますし。
まあでも、今バッドフォースの連中は自分を裏切り者として追い込んできてますし、物語は始まったんじゃないすか」

最後にメッセージ。
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「サムライTVをごらんの皆さん、お久しぶりです。前に素顔でサムライださしてもらった時は、横にこの、浅野キンロク大社長がいた時以来ではないでしょうか。
えー、大阪プロレスブラックバファロー、大阪ハリケーン負けてはしまいましたが、これからどんどんプロレス界、大阪プロレスのためにがんばっていきますので、大阪プロレス、ブラックバファロー、応援よろしくお願いします。以上。」

*
「これを語るってのは、これからのハンデになったりするのかもしれないけど、それでも語らずにはいられないものがあったんだろうね」とピエール。

このことで、注目度も上がる結果にもなったわけですが。これから大阪プロレスの中では、どう動くだろか。
それにしても。こんだけプロレスのことが好きで、そして求められる人が、この世界に帰ってこれてよかったと思うです。以上。


posted by hazel at 05:24| Comment(4) | TrackBack(2) | インディーのお仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
hazelさま、
ありがとうございました。
感謝、感謝です。

以上。
Posted by PONPON at 2008年03月19日 23:10
>PONPON様
がんばってみまちた。えへ。
Posted by hazel at 2008年03月21日 08:16
圭介君の東高同級生女子ですが、忘れられた存在かも?影ながら応援してるよ、学生時代はメガネかけてプロレス界なんて向かう感じじゃなかったのに、今はすごく自慢の人です、私も精神科に通ってて心身病んでいるから分かるけどストレスや辛いこといっぱいあるだろうけど頑張って下さい。
Posted by 高校同級生 at 2009年04月19日 13:28
>高校同級生様
こんにちはー。
バファローさんの同級生の方なんですね!
この記事をみつけていただいてありがとうございます。

今、バファローさんが、メンタル的な部分でどんな状態なのかは深く知ることはできませんが、試合を見ているととてもイキイキしていて、この世界にいるべき方であることを実感しています。

最近は、地元の鳥取にも行かれることが多いようですので、同郷の方にも試合を見る機会があればいいなと思いますー。
Posted by hazel at 2009年04月20日 09:05
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