
昨日4.20に開催されました、九州プロレスの公開オーディションの様子など。
関連リンク
九州プロレス公式:プロレス公開オーディション結果発表!
若者4人挑み全員合格 九州プロレスがオーディション(西日本新聞)
雑記帳:九州プロレスで初オーディション(毎日新聞)(yahoo版)
「プロレスでまちおこし」九州プロレスに4人が合格。(Techinsight Japan)
筑前りょう太さんブログ
田中純二さんブログ
では、現場での様子を。
会場は博多駅交通センタービル。バスセンターで、書店やレストラン、ゲームセンターやネットカフェ、小型の映画館、100円ショップも入っていて、人の出入りは割とある建物です。アタクシもちょいちょい来ます。
当日まで、このオーディションの告知Vが、外壁面の大型ビジョンで放映されていました。こんな感じ
場所はこのビルの5階、CDショップと楽器店、手芸店の間に挟まれたイベントスペース。エスカレーターから見える場所でした。てーことは。買い物とか食事とかにきた方も、この様子がいきなり目に入るという状況。

リングがどんと据えられ、その前に審査員席。簡単な柵があり、そのまわりが観覧スペース。立ち見なので気軽に見れましたが、ギャラリーには年配の方もちらほらいたので、ジャマにならない程度に少し椅子があってもよかったかな?
リングアナの方の呼び込みで、まずは筑前登場。…控え室っぽい感じのとこから出てきましたが、そこもしやトイレでは(汗)。

審査員にはこの筑前さん、阿蘇山さん、そして芸能プロダクションの方、博多駅ビルの方等々。

まずはケーブルテレビJCOM福岡での九州プロレスの番組「きゅーぷろちゃんねる」の番組MCの女性のオーディション。7名の方が登場しました。
自己紹介、原稿読みテスト等。阿蘇山さんによる、その場の対応力テスト(「オレを相手に試合前・試合後のインタビューをやってみて」というもの)がなかなか楽しかったです。
…みんなやる気マンマンというか、このチャンスをつかもうという気合に満ちていて、やややりすぎかなと思えるところも(汗)。しかし物怖じしない感じがすげいと思いますよ。
審査の結果、この中でひときわ元気な、体格のよい女の子が選ばれました。女子選手でもいけそうな雰囲気w
確かに、この彼女が一番表情豊かで、印象強い方でありました。
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続いて、アーバンケンさんがケニー中村レフェリーとして、九州プロレス専属レフェリーとなったことが紹介されました。
アーバン・ケンさんは、バトラーツの選手だった方。今見てもなかなかゴツイです。この前の志免町のイベント試合でも裁いてらっしゃいました。
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そしていよいよ入門オーディション。4人の候補がリングにあがります。年齢は、16才から25才。
と、この中に見覚えのある顔と名前の方が。プロレススクールのスーパークルー、後のレスリングドリーマーズの映像で姿を見たことがある方でした。いくつか試合もしてましたな。九州で再スタートを、と思っての応募かしら。
まずはマット運動。田中純二選手が見本を見せ、その動きにしたがっていきます。
ここでは全員、割と普通についていく感じ。しかし一つの動作から次に行く時がぎこちない。するっ、するっ、と進んで見せる純二さんとは、当然ながら格段の差。
続いてブリッジ。きれいな弓なりとまではいかないけど、全員一応形にはなり、その状態でキープでき、ここも差はない感じ。
そしてプッシュアップ100回。いわゆる腕立て。このへんから体力勝負で、彼らの表情がどんどん苦しげに。一定のテンポでカウントされていきますが、それについていけなくなり、肘が曲げられない状態になる方も。選手やスタッフが「あげて!」「がんばれ!」と声をかける。
続いて腹筋。2人組になり、一人が相手の足を押さえて行うもの。これを100回。10回区切りで行うが、これも回を追うと体が上がらない状態になり。苦しそうに、それでも声をあげながら、なんとかついていこうとする姿を見ていたら、ちょっと涙目に。
背筋、反復横飛びは、それまでのメニューと比べると割と難なくクリアできた様子。
最後はスクワット500回。これも100回ずつに区切って行われましたが、やはり回が進むと苦しそうな表情に…。大きな声でカウントして自分をたきつける人、雄たけびをあげる人。
いろんな人が見ている中で、こんな思いをしても、体が思うように動かなくても、それでもがんばって続けようとするのは、プロレスラーになりたいからだよね。うー、がんばれー(泣)。
しかしこのスクワットは、状況を見て200回で打ち切りに。ううむ…。やっぱレスラーってはんぱないよね…。
続いては表現力。どんなプロレスラーになりたいか、との問いに、それぞれが志望した意思と共に、言葉で表現。
1番の人は、運動メニューは一番こなせてた感じだったけど、口を開くとちょっとおとなしめ。2番は、体格もこの中では大きく、声もはっきりしててまとまってる印象。3番の子はまだ高校生ぐらいだけど、意外に彼が一番落ち着いて、はっきりと声が出せていたような。4番、元スーパークルーの彼は、緊張しているのかやや早口で、いまいちききとりづらかったけど、四季になぞらえてなりたいレスラー像をあらわすという、なんか詩的な表現を。そのイマドキの若者らしくない発想が、なんかツボでしたw
そして、今、心にあることを、一番大きい声であらわして、と筑前さんから。
1番の方がやはりおとなしく、「プロレスラーになりたいです」と言うが、声が小さめ。それを聞いた筑前さんが「それがお前の一番大きい声か!」と怒号を飛ばす。
「プロレスラーになりたいです!」まだ声が小さい。きっとあまり大きい声出したりしないんだろな…。
「それがお前の一番大きい声か!」納得しない筑前、審査員席から離れてリングに近づき、再度強く叫ぶ。
「プロレスラーに、なりたいです!」振り絞るような声、それでもまだ大きいとはいえないけど、きっとこれが彼のこれまでの最大。
…このやりとりの熱血ぶりがすごかった。通りかかって、エスカレーターで降りてきたところでいきなりこれ見た人、何事かと思ったのでは(汗)。
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さ、審査結果発表。
一人一人合否を発表していくことに。それぞれ一長一短あるよなあ…みんながんばってたけどなあ…。
1番。しばしの間の後、筑前さんが札を上げる。「合格」の文字。…よかったねー(泣)。ていうか、こういうスター誕生のスカウト方式(古)なんですね。…と、いいシーンなのにふんなこと心の中でつっこむ私を許して(汗)
2番。阿蘇山さんの札があがる。「合格」の文字。…あ、どちらかが認めるって形なんだ。どっちも上がらなかったら、…ってことか。
3番。阿蘇山さんの「合格」の札が。
4番。少しの間の後、筑前さんが「合格」の札を。
…合格が決まったあとの、皆さんの安堵のような表情がたまらんかったですよ。
そして。力的にはまだまだだけど、それぞれの熱意を感じて、合格にしたと。これからは九州プロレスの仲間であると筑前さん。

最後は筑前さんの先導で、会場みんなで「九州を!」「元気にするばい!」でシメ。
でもそれよりも、その後、一人一人の選手候補と言葉をかわし、ハグしてた様子がたまらんかったです(泣)
さ。だけどこれからだよね。これがゴールでなくてはじまり。彼らが特訓を積んで、晴れてデビューするところが見られたら。
がんばれー。
